新琴似水道漏水事故で緊急調査(2019年1月11日)
まさに危機一髪の現場へ、水道局へ
新琴似の水道漏水事故で緊急調査
1月10日、新琴似新琴似四番通り(7条7丁目、西5丁目樽川通り)で大量の水道漏水事故が発生。北区災害対策本部事務局長として、即現場に駆けつけました。
事故の状況は、まさに「危機一髪」

何と、事故現場で起きていた水道漏水は1時間130トン余(毎秒38リットル)という大量のもの。地下8メートルの幹線水道管接合部に生じた亀裂からと思われる漏水が4番通り下の砂を押し流し、道路下に大きな「空洞」をつくっていました。
道路下にできていた「空洞」は最大「1メートル半」。「空洞化」箇所はバスや排雪の雪を満載したトラックが頻繁に往来する新琴似の幹線道路直下です。
工事はまさに危機一髪。もしも工事が間に合わなければ、道路陥没による大惨事にもなりかねないところでした。


水道管亀裂はここだけ?
「安心まで100年?!」
地震で接合部が破損、もしくは亀裂が入った700ミリの水道管は地下8メートルに埋設されていて、この冬季間の工事は難しいため、現在は破損した幹線水道を全閉し、漏水を止めた上、バイパスをつけて付近の断水を防いでいますが、問題は水道管の亀裂がここだけなのかという心配です。
札幌市の水道管は近年「耐震管」が用いられるようになり、漏水が大幅に減少していますが、耐震化率は3割程度に止まっています。
今回の地震によって生じた、接合部のズレは市内の多くの場所で起きている可能性もあるということです。
問題箇所の漏水は、漏水が流雪溝や排水弁室経由の下水管に流入して、道路上には噴出しませんでしたし、発生箇所が水道の幹線の末端部だったことも幸いして、大規模断水発生を避けながら工事を行うことが出来ましたが「他の場所ならこうはいかなかったかも」と佐野道議と一緒に訪ねた水道局の担当課長が言うような危険な状況があります。
安心して水道利用できるようになるまで、100年待つの?
札幌市の水道管「耐震化」の進捗は現在「一年1%」程度。単純計算なら、「完了まで100年」ということになります。札幌市は現在、すでにある創成川通りの下に、またトンネル掘る「都心アクセス道路」建設を計画し、その工事費は1000億円とも言われていますが、不要不急のアクセス道路より毎日使う水道管の耐震化、老朽化したインフラの整備をというのが市民の声です。
この日麻生イオン前で行われた街頭宣伝でも、市民運動部長として小室正範は、即マイクを握った小室さんは「危機一髪」で大事故を免れた水道漏水事故の報告を行いながら「老朽化した水道管の耐震化など、市民の安全とくらしを守る仕事は同時に地元中小企業の仕事確保にもつながります。不要不急の大型開発でなく市民のくらしを守る公共事業への転換を」と訴えました。予算国会も始まりますが、ここでも空母やミサイルや1機100億円以上もするアメリカ製F35戦闘機よりも国民の命と暮らしを守るインフラ整備、地震・災害対策を!というのが国民の声です。国民のくらし最優先の政治へ、大きな転換が待ったなしです!(「小室まさのりだより」2019年1月号)